今回はテレビや演劇、文芸などの世界におけるキーパーソン「中島らも」について。各所で才能をフックアップしてきた彼の、知られざる足跡を二人で辿っていきます。シティボーイズやいとうせいこうを大阪の芸能界へ呼び寄せた人物でもある中島は、実はダウンタウンが『夢で逢えたら』より前に東京の特番に出演した際の、番組ホストであったとのこと。偶然番組に立ち会っていたいとうは、その時観た40年近くも前になる初期ダウンタウンのコントの光景を今でも覚えており、その記憶から、彼らの中にある"誰も指摘してこなかった"中島らもの影響を感じとるようで.....
■番組概要
毎週木曜日 最新話配信
出演:いとうせいこう、九龍ジョー
作家:竹村武司
ディレクター:中内竜也
プロデューサー:井上陽介(テレビ東京コミュニケーションズ)、柳橋弘紀
※番組内の用語注釈
・00:28【中島らも】
作家、コピーライター、ミュージシャン。1952年生まれ、2004年死去、享年52歳。1991年刊行、小説「今夜、すべてのバー」で吉川英治文学新人賞を受賞。「笑殺集団リリパットアーミー」を結成し、演劇活動も行った。
・00:33【今夜、笑いの数を数えましょう】
2019年講談社より刊行。いとうせいこうが、宮沢章夫ら「笑い」の世界の第一線で活躍中の6名と、その本質について語り明かす対談集。
・00:52【末井昭】
編集者、作家。元白夜書房取締役編集局長。2014年「自殺」で講談社エッセイ賞を受賞。
・00:55【何がおかしいー笑いの評論とコント・対談集】
2006年、白夜書房から刊行。末井昭による編集。「論座」に連載していた笑いの評論「笑う門には」より全原稿を掲載。上岡龍太郎との対談や、未放送のラジオ音声CDを収録している。
・02:03【笑殺集団リリパットアーミー】
1986年、中島らも、わかぎゑふにより旗揚げされた劇団。初代メンバーは、松尾貴史、ひさうちみちお、鮫肌文殊など。
・04:03【モンティパイソン】
イギリスのコメディグループ。1969年「空飛ぶモンティ・パイソン」がイギリスで放送開始。ナンセンスでブラックな笑いで人気を博した。
・04:46【啓蒙かまぼこ新聞】
1980年代に雑誌「宝島」で連載されていた、中島らも制作による「カネテツデリカフーズ」のシリーズ広告。広告らしからぬ破天荒な内容で、若い世代を中心に話題を集めた。
・05:12【笹野高史】
俳優。1984年シティボーイズ・ショー「コズミックダンスへの招待」の東京公演にゲスト出演。
・09:33【桂吉朝】
落語家。笑殺集団リリパットアーミーの公演「釣天童子」などに出演。
・10:50【藤山寛美】
戦後昭和の上方喜劇界を代表する喜劇役者。松竹新喜劇のスターとして活躍した。
・11:12【小林信彦】
小説家、評論家、コラムニスト。1973年「日本の喜劇人」で芸術奨励新人賞を受賞。映画や喜劇人に関する著作多数。
・12:34【モリタタダシ】
雑誌、書籍などで執筆、編集を手がける。「今夜、笑いの数を数えましょう」の構成を担当。